【予想どおりに不合理】行動経済学を気軽に学べるおすすめ本

趣味・実用

あなたは合理的に生きていますか?
自信を持って「はい」と答えたあなたも、この本を読むとその自信は失われてしまうでしょう。

人がいかに不合理な選択をしているかを学ぶことで、自らの行動を省みてみませんか?

行動経済学の名著を早速「濃い試し読み」しましょう。

『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー

世界的ベストセラーとなっている『予想どおりに不合理』は、行動経済学についての書籍であるにもかかわらず、非常に読みやすいことが魅力です。

数々の実験が登場するのですが、どれもウィットに富んでおり、くだけた文体と相まってすらすら読めてしまいます。

では、具体的に本書で紹介されている実験を見てみましょう。

濃い試し読み「ビールの注文実験」

実験内容

ブルワリーのウェイターに扮したアリエリー教授は、グループが席に着くと、店がビールの無料サンプルを提供していると伝え、4種類のビールを説明しました。

説明を終えた教授は、各々に注文を聞き、カウンターで素早くビールを受け取って再びテーブルに向かいます。

無料のビールを配る際、簡単なアンケートも1人ひとりに手渡して、注文したビールをどのくらい気に入ったか、そのビールにしたことを後悔しているかどうかを尋ねました。

これを50のテーブルで繰り返しました。

その後さらに50のテーブルで無料ビールをふるまいましたが、前半とはやり方を少し変えました。

後半のグループでは、ビールの説明をしたあと、どのビールにするかを口頭で言ってもらう代わりに、メニューを1人ひとりに配ってどのビールがいいかを記入してもらいました。

こうすることで、注文を公の行為から自分だけの行為に変えました。

結果

口頭で順番に注文するときと、人知れず注文するときとは、選ぶものが違うことが明らかになりました。

1人ずつ人前で注文する形の方が、1つのテーブルで注文されるビールの種類が多かったのです。

おそらく後から注文する人は、自分自身の意見を持っていると示すために、誰も注文していないビールを選んだのだと思われます。

そして、口頭で注文した人の方が満足度が低くなりました。

ただし、グループで最初に注文した人は、他の人の選択に左右される余地がなかったので、人知れず注文したグループと同じくらい満足していました。

示唆

では私たちはどうすればいいのか。答えは簡単です。

レストランで注文を聞かれたら、真っ先に答えましょう。
そうすることで、他の人の選択に影響を受けることがなくなり、満足のいく食事を楽しむことができるでしょう。

まとめ

本書は15章にわたってこのような実験を紹介し、私たちの暮らしに役立つ示唆を紹介してくれます。

『予想どおりに不合理』を読むことで、人の不合理性を自覚し、今後の人生をより豊かにしてみてはいかがでしょうか?

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