【イノベーション・オブ・ライフ】理論を活用して最高の人生を送るには

ビジネス書

どうすれば幸せな人生を送れると思いますか?
簡単な質問に聞こえるかもしれませんが、今まで考えたことがないのではないでしょうか。

この質問に答えるための示唆を与えてくれるビジネス書が存在します。
決して胡散臭い本ではありません。
数々の事例に裏打ちされた理論を基に説明されているので、納得感を持って読み進めることができます。

幸せな人生を送るための手がかりを掴むための「濃い試し読み」をしていきましょう。

『イノベーション・オブ・ライフ』クレイトン・M・クリステンセン

クレイトン・M・クリステンセンはハーバードビジネススクールで教鞭をとっていた経済学者です。
『イノベーションのジレンマ』や『ジョブ理論』は読んだ方も多いのではないでしょうか。

『イノベーション・オブ・ライフ』では、クリステンセンさん自身が教えてきた経営理論を、どのように人生にあてはめて役立てるかが述べられています。

「人生の根源的な問題を手軽に解決する方法など存在しない。だがわたしに与えられるものがある。それは、人生の状況に応じて賢明な判断をする手助けとなるツールだ」

では、具体的にどのような理論をどのような状況で役立てることができるのでしょうか?

濃い試し読み「時を刻み続ける時計」

「良い金、悪い金」理論

アマル・ビデ教授は著書『新規事業の起源と進化』のなかで、最終的に成功した企業の93%が当初の戦略を断念していたと指摘します。

すなわち、失敗する企業のほとんどが、ありったけの資金を当初の戦略に注ぎ込んでいますが、それは間違っていることが多いのです。

「良い金、悪い金」の理論はこれを単純な言明に落とし込んだものです。

初期段階は「成長は気長に、しかし利益は性急に」という考え方が求められます。
つまり、できるだけ早くできるだけ少ない資金で実行可能な戦略を見つけることが肝要です。
本書では、これを求める投資家のお金を「良い金」、利益より先に成長を求めるお金を「悪い金」と呼んでいます。

そして、一旦実行可能な戦略が見つかれば「成長は性急に、利益は気長に」が求められます。
その戦略モデルを拡大・展開できるかが鍵となるのです。

日陰が必要になると思ったそのときに苗木を植える

この理論が守られないことが多いのは、既存企業が新しい成長事業への投資を検討するときです。
企業の失敗プロセスは以下の3段階プロセスを通じて起こります。

①当初の計画がうまくいかない可能性が高いため、投資家は次の成長の波に投資しなければならない。しかし、主力事業がまだ堅調なことを理由に、資本の所有者は投資を先延ばしにする。

②既存の主力事業が成熟して頭打ちになる。

③新規事業を早く大きく成長させるために投資を行い、利益を見つける方法おいおい見つければいいと考える。
こうして間違った戦略を無謀かつ強引に推進して失敗する。

新規事業への投資を怠ってきた企業は、新しい収益と利益の源が必要になったときにはもう手遅れなのです。
ですから、もっと日陰がほしいと思ったそのときに、苗木を植えなければなりません。

将来の幸せに投資する

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これと同じことが私たちの人生にも当てはまります。

打ち込んでいて楽しい仕事をしている人は、難しい仕事に没頭していき、何もかもを達成しようとするうちに、仕事に全身全霊を傾けなくてはと考えるようになり、それが当たり前になります。

ですが、そうしていると、人生の最も大きな幸せのよりどころである「家族や親しい友人との関係」がおろそかになってしまいます。

特に若いうちは仕事に投資しがちで、人間関係への投資は後回しにできると思う人も少なくないでしょう。
しかし、大切な人との関係に実りをもたらすには、それが必要になるずっと前から投資をするしか方法はありません。

まとめ

興味を持っていただけましたでしょうか?
『イノベーション・オブ・ライフ』はきっとあなたの価値観を大きく変えてくれるはずです。

本書で紹介されている理論を役立てて、「自分の人生を評価するものさし」を探していきましょう。

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